誰かのために生きてみても・・・

夜の長い坂道を越え、家に帰る途中、不意にMP3プレイヤーから流れてきた「あの歌のせい」で思い出してしまった・・・いや「あの歌のおかげ」と言った方がいいかもしれない・・・

とにかく・・・

急に思い出してしまった・・・


あれは中学校最後の文化祭だった・・・これでもかというくらい練習して臨んだ合唱コンクール・・・あのとき、みんなは必死だった・・・いろいろな先生たちに特訓してもらったから自信はあった・・・実際、歌は下手だったけど・・・

そして結果は・・・


最下位・・・


・・・


クラスのみんなは意気消沈・・・そして、泣いている子も何人かいる・・・ただ、あのとき自分はまだ若かったせいか、「なに泣いているだよ!!実際、下手なんだからビリなんだよ」と少し思ってしまった。。。今、思えばみんなが泣いてるのビリだったからではないことくらいわかります、ただ自分は未熟で愚かな考えだったんですね・・・


とりあえずクラス全員で世話になった校長先生を囲んで「むぎや」を合唱しながら回りまくってバカにテンションを上げてたんですよ。本当にあのときはみんな泣いてたんですよ…ただこの時点ではまだ自分の心境に変化はなかったんですよ…それで、誰かが不意に歌い出したんですよ・・・


あの歌を・・・

「果てしない闇の向こうに手を伸ばそう」って・・・